「水辺のいきもの観察DAY」開催!(2025年2月15日開催)のご報告

「水辺のいきもの観察DAY」開催!

Nikon×公益財団法人日本野鳥の会 海洋プラスチック問題を学ぶ親子向けイベント

2月15日に株式会社ニコンビジョン、FSPグループ※と当会の共催で「水辺のいきもの観察DAY」を、ふなばし三番瀬海浜公園(千葉県船橋市)で開催しました。

見て、触れて、海洋プラスチック問題を学ぶ

このイベントは、干潟の生きものを観察しながら親子で「環境学習体験ができること」をテーマに、4つのプログラムで構成されています。

最初のプログラム「バードウォッチング」では、ニコンの双眼鏡とフィールドスコープを使いながら、三番瀬に飛来する鳥たちを観察しました。堤防の上にずらりと並ぶミヤコドリや、干潟の上を飛ぶハマシギの群れに、歓声が上がりました。

ニコンの双眼鏡「モナークM7」と「トラベライト」を使って鳥の姿を探す
ニコンの双眼鏡「モナークM7」と「トラベライト」を使って鳥の姿を探す

今回観察することができたオナガガモ
今回観察することができたオナガガモ

次のプログラム「干潟の生きもの観察」では、シギ・チドリたちのエサとなるゴカイをはじめ、シミコクラゲや巻貝の仲間のアラムシロといった三番瀬で多く見られる生きものを、双眼実体顕微鏡の「ファーブル」で観察しました。また、スコップを使って干潟の生きものを採取する場面では、動きの素早いカニを追いかけたり貝殻を拾うなど、参加者が楽しんでいるようすでした。

双眼実体顕微鏡「ファーブル」を使ってゴカイやクラゲの仲間を観察双眼実体顕微鏡「ファーブル」を使ってゴカイやクラゲの仲間を観察

続いてのプログラム「ビーチクリーン」は、海岸の清掃作業です。三番瀬では大きなゴミが少ないので、一見するときれいですが、砂浜には多くの「マイクロプラスチック」がまぎれこんでいます。参加者の皆さんには、水の入ったバケツとふるいを使ってマイクロプラスチックをえりわける作業を体験してもらいました。

最後は、これまでのプログラムを踏まえ、三番瀬環境学習館のスタッフによる「ワークショップ」を行いました。海洋プラスチック問題についての話を聞いて、プラスチックごみを減らすためにはどうすればよいのか、普段の生活で何ができるか、皆さんにそれぞれ考えてもらいました。

今回のイベントについて参加者からは、「大人でも海洋プラスチック問題はわかりづらいが、子どもと一緒に学ぶことができた」「自分の予想よりも多くの生きものがいた」「ビーチクリーンに参加したかったので、良い体験になった」といった感想が寄せられました。 当会ではこれからも、環境問題や自然について学ぶことができるイベントを継続していきます。

全員集合写真ビーチクリーンのあとの記念撮影。参加者の皆さん、ありがとうございました!

※FSPグループは、ふなばし三番瀬海浜公園および、ふなばし三番瀬環境学習館の管理運営を行なう指定管理者です。

文/深澤友香(普及室)
写真/株式会社ニコンビジョン